先週は超音波検査の成り立ち、方法、おなかの検査についてお話しました。今回は婦人科の超音波検査についてお話しします。
最もよく知られているのは乳がんの検査です。乳がんは30代から増加し始めるといわれており、お風呂に入った際、胸のしこりで気づく方もおられるようです。
超音波検査は、胸にゼリーを塗り、探触子と呼ばれる小さな装置を胸にあてて反射した波形を読み取ることにより、腫瘍の形や内部の構造まで調べることができます。この検査は放射線を使用せず痛みも伴わないため、繰り返し検査ができるという利点があります。
放射線を使うマンモグラフィー検査や、CT、MRIとともに、早期発見や治療方針の決定に威力を発揮しています。
超音波は、おめでたの際にも役立っています。妊婦さんは、定期的に病院へ行き、赤ちゃんの育ち具合や様子を見ていただいていると思いますが、これも超音波を使用した検査です。赤ちゃんの育ち具合だけでなく、心臓内部の状態、肝臓、腎臓などをリアルタイムに見ることができます。
最近では3次元的に鮮明な画像を作り出す機器もあるようです。