超音波とは人の耳には聞こえない周波数のことで、いろいろな用途があります。眼鏡店で「メガネ洗いましょうか」と言われレンズがピカピカになってもどってきたことがありませんか?
超音波洗浄機といって超音波を利用したものです。
また、漁師の方々が漁船から水中にこの超音波を出して魚群を探知するのにも使われています。この魚群探知を応用したものが超音波検査です。超音波検査は痛みもなく無害とされており臨床検査に幅広く使われています。
検査は目的とする臓器の体表部分にゼリーを塗り、探触子と呼ばれる小さな装置をあてて、その探触子から出される超音波が臓器にあたって跳ね返ってくるのをとらえて画像化したものです。分類しますと(1)腹部(2)産婦人科領域(乳腺・胎児)(3)心臓(4)頸部-などがあります。
腹部超音波検査では胆のうや胆管、肝臓、膵臓、膵臓、卑臓、腎臓などの内部構造を調べることができます。たとえば、腎(尿路)結石の場合は、超音波を通さないため反射が強く、石から下の部分は影となってしまい黒く表示されます。また、がん細胞も描写することができ、非常に有用な検査です。