検査のはなし

 

   目の前がぐるぐる回る、頭がフワっとする、立ちくらみがするなど、めまいにはいろいろな症状があります。突然襲ってくることが多く、不安になる人も少なくありません。

   めまいの原因には、主に  ►平衡感覚の異常 ►脳の障害 ►生活習慣の乱れ  ►過度のストレスや心の病などがあります。病院の耳鼻科を受診すると「いつ起こったか」「どのようなめまいか」「どのくらい続いたのか」などを尋ねられることと思います。次に、原因を推定し、検査を選択することになります。

   めまいの原因の多くは、内耳やその神経由来のものが多いのですが、一部には大脳小脳頚椎が原因で起こるめまいもあり、きちんと原因を見つけるための検査が必要となるのです。

   問診の後は、採血、耳のエックス線撮影、聴力検査、重心動揺検査などが行なわれます。多くの場合、最初に行われるのが聴力検査で、メニエール病など難聴を伴う疾患を調べる目的です。

   メニエール病は難聴、耳鳴り、めまいが反復して現れる病気です。特に低い音を聞き取りにくい低音障害型難聴が特徴です。その他の検査についても次回後紹介していきます。

(日本臨床検査技師会 町田幸雄)


2009 年 8 月 12 日 by admin


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