検査のはなし

 現在の医療において輸血はなくてはならない治療法のひとつです。事故などで大量出血した患者さんを救命したり、手術時の出血に対応したり、貧血の治療にと、広範囲に使われています。この輸血において重要なのは、赤血球の血液型です。ABO式およびRh式で分類されています。

 血液型は、赤血球の膜に付いている「型物質」によって決まります。型物質には、AとBの二種類があり、Aの型物質が付いている血液は「A型」。Bの型物質が付いていれば「B型」、AとB両方付いていれば「AB型」。どちらも付いていないと「O型」になるのです。

 この血液型は1900年、オーストリアのカール・ラントシュタイナーによって発見されました。血液には三種類のタイプがあることが分かり、当初は「A型、B型、C型」とされましたが、その後、現在のABO式に変更されました。

 そして、同じ血液型の血液を使えば輸血が安全に行えることが分かり、原則的に同じ血液型を輸血するようになりました。また、輸血する血液の赤血球と患者さんの血漿を混合させ、凝集が起こらないことを確認するなど、安全性を確かめる検査も行われています。

(日本臨床衛生検査技師会 及川雅寛)


2009 年 8 月 10 日 by admin


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