検査のはなし

 

尿検査には、尿そのものの概観を見る場合と、尿中に溶解している成分、含まれる有形成分を分析する場合があります。

  

 健康な人の尿は、透明な淡黄色か麦わら色です。しかし、食事や服薬の後、スポーツをして汗をたくさんかいた後などは、色や量も変化します。

 

 溶解している成分の検査で最も多く使用されているのが試験紙です。酸性かアルカリ性かを示すpH、比重、たんぱく、糖、ケトン体、ビリルビン、ウロビリノーゲン、潜血、亜硝酸塩などが、試験紙を浸すだけで簡単に測定できます。

 

 尿は全身を巡ってきた血液からの情報をたくさん含んでいるので、スクリーニング(選別)検査として使用されています。

 

 早朝の尿は濃厚になるなど、採取する時間帯によって測定値が大きくばらつくため、検査によっては1日の尿をすべて集めたもの(24時間畜尿)を用います。

 

 尿の中には、肉眼では見えない小さな有形成分がたくさん出ており、顕微鏡で観察することによって、その種類(赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、塩類など)や量のほか、腎臓、膀胱、尿路系や他の全身的疾患のスクリーニング、治療効果の判定になどに利用されます。


2009 年 5 月 30 日 by admin


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