検査のはなし

 

人間の体には、ウイルスなどの異物を排除する機能があります。これが「免疫」と呼ばれるものですが、免疫機能が自分自身の正常な細胞、組織を「異物」と誤解して攻撃を始めると大変です。これによって起こる病気を「自己免疫疾患」と呼びます。  

 

 関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど全身の組織に対し反応する型と、バセドウ病、自己免疫性肝炎のように特定の臓器、組織に対して反応する型の2種類があり、どちらも「抗体」と呼ばれるタンパク質で構成された成分が体内で作られて、自己組織や細胞などを攻撃します。

 

  

 臨床検査で、それぞれの疾患ごとに抗体を測定することが可能になり、病気の診断に貢献しています。たとえば、慢性関節リウマチではリウマチ因子という自己抗体が高率に検出され、全身性エリテマトーデスでは二本鎖DNAに対する抗体が検出され、診断の強い根拠になります。

 

 

  しかし、自己抗体が100%の確率で血液中に存在するとは限りませんし、その症状や病期によっても検出頻度が違います。また陽性になったからその疾患であることが確定するわけではありません。専門医の臨床所見、症状など総合的な判断を仰ぐ事が大切です

 


2009 年 3 月 28 日 by admin


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